古くから、「冷えは万病のもと」といわれているように、東洋医学では、体が冷えると病気になり、 温めれば治るという考え方をします「冷え」が病気を招くことは、すでに常識になりつつあります これまで体が冷えるとなぜ病気になるのか?ということについての科学的な理論が存在しませんでした そして、ようやくそのメカニズムが、『自律神経免疫療法』によってとてもわかりやすく解き明かされました 自律神経には、交感神経(起きている時の神経・緊張している時の神経)と副交感神経(寝ている時の神経・ リラックスしている時の神経)があります この二つは、一つの器官に対して互いに相反する働きをしています 例えば、交感神経が血管を収縮させたり、心臓の拍動を増加させるのに対し、副交感神経は血管を拡張させ、 心臓の拍動を制御します 全身のほとんどの器官は交感神経と副交感神経両方の支配を受け、二つの神経系がバランス良く 働くことで適正に保たれています 呼吸・血液循環・消化吸収・排泄・生殖・内分泌などのシステムを調整し、生命維持に 必要な体内循環を整えるのが自律神経の役割です こうした自律神経がうまく機能しなくなった状態が、自律神経失調症です
ストレスがあると交感神経を緊張させてしまう もともと交感神経が緊張するのは、全身の筋肉に血液を大量に送って活動のエネルギーを供給するため つまり体を使ったときには交感神経は緊張するしくみになっています この交感神経を緊張させる原因がストレスです 体の痛みや、精神的なものでは悩み、悲しみ、イライラなど 心の動揺がストレスになります。こういったストレスが長く続いたり、大きなストレスがあると、 交感神経優位になり過ぎ、低体温を招くのです
白血球の中の顆粒球とリンパ球に注目 顆粒球は細菌を処理する力が強く、細菌を処理した後は膿(化膿性炎症)をつくります マクロファージの貪食能を さらに高めた白血球といえます 逆に、リンパ球は細菌よりももっと小さい異物を処理するように進化した白血球です リンパ球の場合は貪食能を退化させ、新しい機能を高めたのです この顆粒球が交感神経支配を受け、リンパ球が副交感神経支配を受けていたのです もう少し具体的に言うと、 顆粒球はアドレナリン受容体(AdrR)を持ち、リンパ球はアセチルコリン受容体(AchR)を持ち、これらを使って 自律神経の刺激を受け止めています
交感神経が緊張すると血流がとどこおり顆粒球が増えます 血流障害と顆粒球増多をキーワードとして考えると、歯周病と歯槽膿漏の発症メカニズムは明らかになります 働き盛りの年齢で歯周病になっている人は、生き方の無理が病気をつくり、そして治らなくしているのです 生活習慣病という言葉がよく使われています タバコ、飲酒、肥満などを問題にすることはあっても働き過ぎの 害を指摘することはあまりありません しかし、この働きすぎが多くの病気の発症の本体なのです 歯周病も例外ではありません 歯周病では患者さんの末梢血には、激しい顆粒球増多が見られます これらの病気を扱っていて、白血球分画を調べないのは、病気の成り立ちに理解が届いていないことの現れでしょう