気血水 つづきM(オ)血
M(オ)血という考え方は東洋医学独特のものです。
血液の流れが悪くなると考えていいのです。昔は悪血と言っていたそうです。
歯科治療は顔や口の中を間近に見るためたくさんの情報を得ることが出来ます。
それでも見る気がないと見逃してしまうのですが、
M(オ)血の顔貌、舌診からして患者さんの中の8割ぐらいはそうではないかと思います。
歯科的な症状としては、歯槽膿漏、歯肉の着色黒変(これらは喫煙で加速的に悪化します)
舌の黒点、術後の疼痛 治癒不全いずれもM(オ)血が背景に有ります。
七情M(オ)血という言葉があります。喜怒憂思悲恐驚によってM(オ)血が生じる
ということですが ストレスによって血流が悪くなることと同じものだと考えます。
歯を抜いた後で痛みが続く人が時々います。ひどい場合1週間以上つづくことがあります。
これは ドライソケットといいます。抜歯窩は抜いた後 血餅と呼ばれる血の塊がゼリー状に
なったもので保護されているのですが なんらかの原因でそれが溶けて骨がむき出しの状態に
なって痛むのです。たくさんの抜歯した人を見ているとM(オ)血のある人は
ドライソケットになる方が多いです。またドライソケットの治療として駆M(オ)血剤は
とてもよく効きます。
M(オ)血の一般症状
1、目の周り、下のくま、しみ
2、二の腕のさめはだ状のはだあれ
3、くちびるや歯ぐきの色が暗赤色というか色が悪い紫色っぽい
黒っぽい 中には舌にも紫色のてんてんが見えたりする
4、下肢、足の静脈瘤であるとか 静脈瘤とまでいかなくても
毛細血管が紫色に浮き出して蜘蛛の巣状とか大理石の
紋様に見える
5、痔がある人
6、月経異常 月経不順とか月経痛のある人
7、肩コリも血流が滞っておこるのでM血がある人が多い
8、お腹をさわって下腹部特に左下に圧痛やかたまりがある
水毒とオ血は水と血が同じ陰に属するため密接なつながりを持っています。
血液をさらさらにするため水をたくさん飲む、あるいは水分の摂取が足りないと血液がどろどろに
なると思っている方が多いのに驚かされます。はたしてそうでしょうか
人体には生体恒常性(ホメオシターシス)維持の機構が働いておりそう簡単に血液がどろどろに
なったりしないものだと思います。かえって余分な水を排泄するために腎に負担が加わります。
自分の体と相談して自分に合った摂取量を見つけることが必要です。
食養生によってM(オ)血を予防
水につづく
もどる
漢方の考えかた その1に戻る