線維筋痛症



線維筋痛症は歯科ではほとんど認知されていない病気ですが 歯科で治療出来る疾患です

激痛があるのに、検査でも異常はない。
「線維筋痛症という病名はほとんど知られておらず、医師から『病気ではない』と言われ、
見放されたと感じる患者が数多くいる」と言われています。
検査をしてもほとんど異常がないと言われ、日本の医療機関では充分に治療されることが、
まだ少ないようです。しかし、ほとんどの患者さんはリウマチなどを心配して受診することが多く、
最近はリウマチ科医師の間で関心がもたれ、すこしずつですが、国内に浸透しています。
厚生省研究班によると、全国の患者は推計200万人。女性で3.4%、男性は0.5%、人口の2%と
いわれています。
全身の強い痛み、腰痛、坐骨神経痛、こわばりのほか、強い疲労感、睡眠障害、眼の奥の痛み、
口腔の痛み、頭痛、めまい、不眠、頻尿、下痢や便秘を繰り返すなど、様々な症状が現れます。
不安感や抑うつ状態を訴える人もいる。疼痛箇所が移動したり、気候によって疼痛レベルが
変化することもあります。
周囲に理解されない、病院を転々とするなどが引き金になって、寝たきりになるほど重症化
している患者も5万人程度いると言われています。
事故などによる外傷や手術、出産、心理的ストレスがきっかけになって発症するとされるが
くわしい原因はまだ解明されておりません。
一般的な痛み止めは効果がないことが多く 抗うつ薬や抗不安薬、ノイロトロピンなどの鎮痛薬
抗てんかん薬、抗リウマチ薬を組み合わせた治療が手探りで行われています。
またシックハウス症候群を伴う人も多く 薬剤に対して過敏症状を示す場合もあり 
薬を飲むとかえって症状が悪化したという報告もあります。この病気が診断できる特別な検査は
ありません。時に血液検査で抗核抗体の弱陽性あるいは補体値の低下など免疫学的な軽度の異常が
みられることがあります。レントゲン写真、CTスキャン  
あるいは MRIでもこの病気特有の異常所見はありません。

線維筋痛症と歯科治療の関係 発症に歯科治療が大いに関係しているといった報告もあります。 
たとえば親知らずの抜歯をしてからとか
治療の際強い力であごを押された 矯正治療を受けたことがある。などです。
また顎関節症と線維筋痛症の密接な関係も指摘されています。
1965年に、MendellとWallは、皮膚に対して連続的に刺激を加えた場合に、皮膚の感覚受容器から
脊髄に送られる痛みの信号じたいは増加しないにもかかわらず、その一方で、脳に送られる痛みの
信号は増加しているという現象を見出しました。この現象は、簡単には[wind up]と呼ばれ、
脳の中枢が、疼痛の感度を増大する機能を持っていることを示しています。
健康な人でもこの[wind up]は起きますが、顎関節症、線維筋痛症、慢性疲労性症候群、
原発性月経困難症、過敏性大腸炎では、健康な人とは異なり、痛み感度の異常な増大が起こることが
報告されています。
そして、この異常な痛み感度の増大が起こる[wind up]のことを、中枢感作と呼びます。
口を閉じる筋肉の一つに外側翼突筋というのがあります。外側翼突筋は、咀嚼筋の大きな4つ筋肉
のうちの一つです。関節円盤にも付着し、この筋肉の異常は顎関節の異常を多々引き起こします。 
この外側翼突筋に連続的に刺激が加わると中枢感作によって線維筋痛症を発症します。外側翼突筋に
刺激を加えるものとして顎関節症があげられます。
その顎関節症をひきおこす最大の原因はブラキシズムといわれるはぎしり、くいしばりです
前回のクサバ歯科ニュースでデルデル呼吸の特集をしましたが 線維筋痛症にデルデル呼吸も
治療効果があがっています(私の実体験として)また、これはブラキシズムの解消にも有効だと
考えています。
さらに当院での鍼治療が顎関節症にめざましい効果があります。これは先の外側翼突筋に作用して
筋肉の凝りをとるからです。さらに付け加えると血液の滞りが線維筋痛症の最大の病因として背景にあります。





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