歯周病と全身の関係
[歯周病は 健康にも害をおよぼします]
今から10年前の1998年にアメリカで歯周病と全身の病気について
シンポジュームが行われました。
歯周病が引き起こす病気として・誤嚥性肺炎 (ごえんせいはいえん)
-飲み込んだ物が、肺に行ってしまう病気があります。
老人ホームでの調査で、口のケアを歯科医の指導でしっかりしている人と、
自分で手入れしている人を比べると、後者の方の肺炎がはるかに多いこと
がわかっています。
高齢者の
・口の中が汚れている(あまりは磨きをしない)
・入れ歯が汚れている
ような状態では歯周病が引き金になって・誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
になるリスクが高まるのです。
統計的に見ると歯周病のひどい人は
・脳卒中、脳梗塞 ・心臓病、心筋梗塞にも悪い影響を与えていることが
わかってきています。
・心臓病 ・脳卒中などになりやすくなるというデータは
ヨーロッパ、アメリカで報告されています。
日本でも歯周病になると・糖尿病がひどくなるというデータが報告されています。
歯周ポケットが3ミリ以上(5〜6ミリ)あり、その状態を5年〜10年も
続けていると、全身に悪い影響が及んでいます。
最近の研究では、歯周病があると頸部血管の動脈硬化も起こりやすく、
ここに動脈硬化があると心筋梗塞に発展します。
虫歯や歯周病予防の第一のポイントは
※正しく歯を磨くことです。
丁寧で正しい歯磨きを毎食後3回、寝る前に1回が基本です。
また歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れやプラークは取れないので
歯間ブラシやフロスで磨くことも大切です。
また歯科で歯磨き指導を受けることで正しいブラッシングが身につきますし、
歯垢を染め出す 『赤い染め出し液』で1ヶ月に一回程度【磨き残し】
がないか 自分の歯磨きの癖もチェックしてみましょう。
実際に染め出しをしてみると
・奥の歯2本が磨けていない人が多く見られます。この奥の歯2本は『物を
噛む6割』を担っていますがこの歯を失っている人が多いのも特徴です。
歯磨きがちゃんとできていても、それだけでは歯周病は防げません。
1年に1〜2回程度、歯科に行き
・歯周ポケットの洗浄と除菌
・歯石の除去
などの
PMTC (プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
を受けましょう。歯周ポケットには半年くらいで菌が溜まってきます。
正しい歯磨きと半年に1度歯周ポケットを
掃除すれば恐ろしい歯周病のリスクを大幅に下げることができるのです。
[歯磨きだけではダメです!]
キレイに歯磨きができている人は歯の見える部分は非常に美しく健康的なのですが、
歯周ポケットを調べてみると【深い】人も多く見受けられます。歯周ポケットや歯を支える歯ぐきの
健康は歯科による定期健診でケアすることが最も確実です。
※30歳を過ぎたら1年に1回
※40歳以上では1年に2回
は歯科で歯周ポケットのチェックをして歯石、プラークの除去と歯周病の治療をしてもらいましょう。
歯科の治療として、歯周ポケットの悪い菌を取り【歯石】も合わせて取り除きます。こうすることで
歯周病を引き起こす悪い菌を住みにくくする環境を作ってゆきます。
歯科の定期健診は、生涯“自分の歯”を持つことができる唯一の方法です。歯はできるだけ抜かずに
自分の歯を大切にしてゆきたいものです。
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